人間関係を断捨離したことで取り戻せた穏やかな生活【第4話】

S氏が恐喝未遂で逮捕されたことを書きました。⇒人間関係を断捨離したことで取り戻せた穏やかな生活【第3話】

やったことがやったことだけに、被害者の女性が感じた恐怖は計り知れません。恐ろしすぎて、この世からいなくなってほしいと思っていたに違いありません。

当然です。絶対に許されないことですから。

 

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I子は毎日、毎日、健気に面会に行っていました。私はどうにも自ら進んで、面会に行く気にはなれません。

S氏からの伝言で、「面会にきてほしい」とI子から連絡があり、I子、S氏を紹介してくれた人、私との3人で面会に行きました。

 

警察に行くのは免許の更新の時くらいで、容疑者の面会に行くのは、もちろん初めてのことです。

コンクリートの壁に、ドアだけをはめ込んだような殺風景な部屋がいくつか並んでいた1室に、面会室がありました。

I子は手慣れたもので、さっさと面会申込書に記入してくれました。しばらく待っていると、準備が整ったようで、入室を許可されます。

 

面会室に入ると、ドラマで見たシーンと全く同じです。本当に狭いスペースにパイプ椅子が2脚だけ置いてありました。

立ったまま待っていると、小さいな穴がいくつもあいたアクリル板の向こうに、S氏が入ってくるのが見えました。

はげている部分が妙にギラギラしていて、おっさん度が増している様子。でも、窶(やつ)れてはいません。

(この人、本当に反省しているのか!?)

 

アクリル板の向こう側にも椅子があり、S氏はゆっくり座ると、面会に来てくれたお礼を言った後、今回自分がやってしまったことを猛烈に反省している、もう一度生き直させてください。どうか許してください。

と泣きながら謝っていました。

人の涙に妙に弱い私です。人の涙を見るだけで、もらい泣きするくらい涙に弱いのです。だから、この姿に迂闊にも情がわき、早く出てきて欲しいと思ってしまったのです。

 

過ちは誰にでも起きうること。反省とは、もう二度と同じことをしないことで証明すること。

このおっさんは本当にこの反省ができるのだろうか。

40年以上にも渡って培ってきた性と真剣に向き合い、変える努力を惜しまないのだろうかと疑いながらも、成り行きを見守ることにしたのです。