断捨離のきっかけとなった愛猫の死

結婚したときは、愛猫も一緒に嫁ぎました。この猫さま、金目の黒猫。黒猫の中でも相当我が強い性格と言われています。

新居に友達や家族が遊びに来た時には、特定の場所に閉じ込めておかないと、瞬時にして家はサファリ化します。

元々持っている気の強さと臆病さとか入り交じって、発狂したようにワォ~、ニャオ~と泣き始めます。それを止めるように叱ると、飼い主である私までもが攻撃されます。

 

ある時は、太ももをパンツの上からガブリッと噛まれ、大出血したこともありました。あの尖った牙がぐさっと刺さると、痛いのなんのって…。

そんな凶暴な猫さまもじいさんになるにつれて、人を受け入れるようになり、見知らぬ人にも愛想ができるようになりました。

でも、残念なことに、とある動物病院で診察中に心臓発作を起こして、あっけなく虹の橋を渡りました。

 

私の手元に戻ってきた時には、キレイに体を拭いてもらって、真っ白いバスタオルに包まれて、まだ、暖かかったのです。

さっきまで順番待ちのワンちゃんに興味津々で楽しそうにしていたのに…。

 

涙をこらえるのに必死で、動物病院を出た瞬間から「お家に帰ろう♪」って自然に口から出てくる即興の歌を歌いながら帰りました。

何度か人に振り返られたけど、人目を気にする余裕さえありません。

 

それからあまりの喪失感で、ゲッソリ痩せてしまい、周りからえらく心配されました。

御年19歳。人間だと90歳は越えている年齢です。

大往生だと励ましてくれる言葉もなかなか受け入れることができませんでした。

 

なんとか立ち直らないと!と思い、取りかかったのが、押し入れの中に鎮座している衣装ケース中の断捨離と、猫さまがずーっと使っていたものの全ての処分でした。

それが自分でも驚くくらい、辛いとか、悲しいとか、もったいないとか微塵も思うことなく、ちゃっちゃと片付けられたのです。

 

まるで猫さまが背中を押してくれるかのように。洋服類はゴミ袋4袋にもなりました。

一気に断捨離できたお陰で、家の中の空気が一変。そしてすがすがしい気持になることができたのも、猫さまのお陰としか考えられません。

 

飼い主さんによっては遺骨を自宅に持ち帰る方もいらっしゃるようだけれど、うちは、散骨にしてもらいました。

生きているうちから猫さまの中でもリーダーシップがありそうな子だったので、仲間がいるところにいってほしいと強く願ったからです。

 

もうどうにもならないくらい悲しい時、一生懸命何かに取り組むことで、辛い気持が消えていく感覚を知りました。

小さな体の生き物がどれだけ大きな存在だったかを改めて感じ、心から感謝の気持ちを贈ります。ありがとうね♪

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