![連続テレビ小説「まれ」で思い出したこと~大好きだったこと1](http://datuoyaji.sakura.tv/dastuoyaji/wp-content/uploads/2015/05/cake_pie.jpg)
NHKの朝ドラには、毎回どっぷりはまっています。
今回のヒロイン土屋太鳳(つちやたお)さんは、「花子とアン」では花子の妹役としても出演されていましたね。
あの時は、控えめで、陰のある雰囲気の女性だったのに、今回は打って変わって元気印の役柄をみごとに演じられています。
主人公まれのまっすぐで、何事にも一生懸命な姿を見ていて、心がじんわり熱くなったり、忘れていたことを思い出させてくれます。
私がまだ低学年だったころ、小さな田舎町でとてもステキなパン屋さんがありました。
商店街の一角にあるこのパン屋さんが、私には異次元の世界のようでした。
薄暗い商店街の中でも、このお店だけが、煌々と光を放っているかのように見えていたのです。
このパン屋さんは、パンだけでなくケーキも売っていました。
ショーケースの中はまるで宝石箱のよう。
いくら憧れていたお店とは言え、何の用事もないのにノコノコと出かけることは、さすがにできません。
だから、ばあちゃんのお手いをして、お小遣いを貯めては、大好きだったスワンケーキを買いに行ってました。
しかも、1つだけ。笑
スワンケーキって知ってますか?
白鳥の形をしたケーキで、白鳥の羽の部分がシュー生地でできているのです。首はクッキーだったかな。
そして、全てのパーツをつなぎ合わせるのに、胴体にはたっぷりのカスタードクリーム、そして、トッピングには生クリーム。
ダブルクリームときた♪
もう、たまりません。
見ても楽しめ、食べるとうっとり~♪
そして、小学4年生になると、このケーキを自分で作ってみたくて仕方なくなったのです。
まずは、おかしの本を買いに本屋さんに行きました。『お嬢さんのためのお菓子作り』というタイトルの本でした。
お嬢さんでも簡単に作れると勘違いして買ったようです。ちなみに、ちひろはお嬢さんはありません。並の子です。
作り方も丁寧にわかりやすく書いてあったような記憶があります。
そして、作る工程の最後に必ず出てくるフレーズ「天火で焼きます」。
天火??天火ってなに~?!
この「天火」という意味が全く理解できません。肝心な天火の写真も載っていません。
だから母に聞いてみたのです。
「お母さん、天火ってなに?」
母「この魚を焼く機械のようなものじゃないかなぁ」って。
いや、違うと思う…。お菓子は焼きたいけど、魚は焼かない…。
うちの実家は、お店をやっていたので、大型の魚焼き器があったのです。
でも、子供ながらに、なんか違うと思い、いても立ってもいられなくなったのでしょう。「お母さん、天火買って!!」
普段はわがままを言ったり、自己主張をめったにしない子供だったので、母は、「ご近所の金物屋さんであるかどうか聞いておいで」って言ってくれました。
ヤッター!!
そして、天火を買いに金物屋さんへ。
果たして、天火というものが金物屋さんにあるのだろうか…。つづく
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